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日本精神神経学会 精神科専門医テキスト

¥20,900 税込

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編集:日本精神神経学会精神科専門医テキスト作成委員会
   
B5判、784頁
定価19,000円+税 消費税10%込(20,900円)

精神医療に携わる医療者、必携! 
進化し続ける精神医学にキャッチアップせよ!

本書は、精神医学・精神医療・精神保健にわたる精神科必須項目を徹底的に
網羅した日本精神神経学会による唯一無二の公式テキストである。

精神科専門医をめざす専攻医、専攻医の教育にあたる指導医、専門医のアップデートに
最適な一冊となるよう、精神神経学会の総力を挙げて企画・執筆された。

また、精神科専門医認定試験は本書から出題されることとなっており、
専攻医の専門医認定試験対策に必須である。

精神科専門医としてふさわしい知識と専門性を身につけ,
一生アップデートし続けるための必携テキスト。


【目次情報】

総論1 精神科専攻医にめざしてほしい精神医療と精神医学 18
 1 精神医療とは? 精神科医とは? 18
 2 メンタルヘルス支援者の10の基本 19
 3 精神科医に求められるもの 21
 4 患者と家族に学ぶ 22
 5 精神科診療の基本 23
 6 失敗に学ぶ 26
 7 精神科医としての基本と成長 30

総論2 脳科学と精神医学 33
 1 脳と神経細胞 33
 2 脳科学研究による病態解明から病態に基づく診断・治療法開発 40
 3 精神疾患の研究 40
 4 今後の展望 50

総論3 精神医学の歴史 53
 1 単一精神病(論) 53
 2 Kraepelinの分類学 54
 3 Freudの精神分析学 54
 4 ハイデルベルク学派の思想 55
 5 人間学的精神病理学 57
 6 反精神医学 59
 7 実証主義的精神医学(新クレペリン学派) 59
 8 DSM–Ⅲ誕生の経緯 62
 9 DSM–Ⅲ誕生 62
 10 DSM–Ⅲのインパクト 64
 11 DSM分類に対する批判 65
 12 DSM–5以降の展開 65
 13 新クレペリン学派からみた現代精神医学の歴史 66

総論4 精神医療と社会 69
1.精神保健福祉法 69
 1 精神病者監護法と精神病院法 69
 2 精神衛生法の制定と1965年改正 70
 3 精神保健法 71
 4 精神保健福祉法とその後の改正 71
 5 精神保健福祉法における入院形態 73
 6 精神医療審査会 75
 7 精神保健指定医 76
 8 精神保健福祉法における行動制限 76
 9 2013年改正以降の状況 77
 10 1991年国連原則・障害者権利条約と精神保健福祉法 78
 11 精神保健福祉法の課題と今後 78
2.医療観察法 80
 1 医療観察法の対象者 81
 2 医療観察法による医療の必要性 81
 3 医療観察法に関連する用語 82
 4 当初審判の手続き 83
 5 医療観察法による医療の目標・理念とその特色 86
 6 入院処遇 87
 7 通院処遇 89
 8 医療観察法の現状と課題 90
3.精神鑑定 92
 1 精神鑑定の種類 93
 2 可知論と不可知論 93
 3 刑事責任能力 94
 4 精神鑑定の実施方法 95
 5 精神鑑定例とその解説 99
 6 裁判員制度と精神鑑定 100
 7 日本司法精神医学会 刑事精神鑑定倫理ガイドライン 101
4.成年後見制度と介護保険制度 103
 1 成年後見制度 103
 2 介護保険制度 106
 3 意思決定支援 109
5.保健所・児童相談所の役割と連携 112
 1 保健所および保健師の役割 113
 2 精神保健における医療と保健師との連携 118
 3 児童相談所の役割 119
 4 児童虐待における児童相談所の役割および権限 120
 5 精神科医療機関と児童相談所の連携 121

総論5 精神科症候学 123
 1 意識 124
 2 記憶 125
 3 注意 127
 4 認知(知能) 128
 5 知覚 129
 6 思考 132
 7 感情・気分 134
 8 意欲・動機 137
 9 自己意識と同一性 139
 10 性格・パーソナリティ(人格) 141
 11 衝動性,依存・嗜癖,自閉,その他 141
 12 生理的欲求にかかわる行動 143

総論6 精神科診断学 145
1.精神科診断学の歴史 145
 1 近代精神医学の黎明期における診断学 145
 2 記述精神医学の診断学 147
 3 力動精神医学の診断学 148
 4 第二次世界大戦後の診断学 148
 5 今日の診断学の課題 149
2.DSM—5—TRとICD—11 152
 1 ICD–11とDSM–5–TRの概要 152
 2 「Disorder」の定義 153
 3 ICD–11とDSM–5–TRの構成と分類 154
 4 ICD–11による診断 157

総論7 精神医学的診察と診断 160
 1 精神科面接の特殊性 161
 2 精神科面接の実際 165
 3 診断の作業 170
 4 診断の過程 172
 5 診察結果の伝え方―いわゆるインフォームド・コンセント― 173
 6 治療契約が成立しないとき 174

総論8 精神科治療学 177
1.精神療法 177
 1 支持的精神療法 178
 2 力動的精神療法 180
 3 認知行動療法 182
 4 マインドフルネス認知療法 185
 5 森田療法 186
 6 内観療法 187
 7 その他の精神療法 188
2.心理社会的療法,地域精神医療 190
 1 心理社会的療法(総論) 190
 2 精神科リハビリテーションの代表的な技法・プログラム 193
 3 入院治療における心理社会的アプローチ 196
 4 社会参加の支援,就労支援 197
 5 地域精神医療,介護保険制度と地域包括ケアシステム 199
3.薬物療法 202
 1 抗うつ薬 202
 2 抗精神病薬 207
 3 気分安定薬 210
 4 抗認知症薬 212
 5 睡眠薬と抗不安薬 213
 6 多剤併用のリスク 215
 7 妊婦に対する薬物療法 216
 8 主要な薬剤の副作用 217
 9 高齢者に対する薬物療法 219
4.身体療法(ニューロモデュレーション) 222
 1 身体療法とは 222
 2 ニューロモデュレーションとは 222
 3 修正型電気けいれん療法(m—ECT) 223
 4 反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS) 228
 5 研究開発中の脳刺激療法 232
 6 精神科領域におけるニューロモデュレーションの歴史 233

総論9 検査法 235
1.脳波検査,睡眠ポリグラフ検査 235
 1 歴史 235
 2 脳波とは 236
 3 精神科臨床 239
 4 賦活脳波 243
 5 睡眠脳波 244
 6 睡眠ポリグラフ検査 245
 7 デジタル脳波計 246
2.神経画像検査,髄液検査 248
 1 神経画像検査―脳構造画像(脳形態画像)と脳機能画像― 248
 2 髄液検査 259
3.神経心理学的検査 262
 1 神経心理学的アセスメントと神経心理学的検査 262
 2 病前の能力の評価 266
 3 スクリーニング検査 267
 4 精神科領域で頻用される検査 268
4.心理検査 274
 1 心理的アセスメント 274
 2 知能検査および発達検査 275
 3 パーソナリティ検査 280
 4 その他の心理検査 287
 5 精神症状のアセスメント 288
 6 心理検査の実際の実施に関して 290

総論10 コンサルテーション・リエゾン精神医学と精神科救急 293
 1 コンサルテーション・リエゾン精神医学(CLP) 293
 2 CLPの臨床上の対象領域とそこで行われるチーム医療 293
 3 CLPでよく遭遇する疾患・病態 294
 4 対象別にみたCLP 300
 5 精神科救急の定義,ニーズと医療体制 304
 6 精神科救急の実際 305

各論11 神経発達症群 314
1.自閉スペクトラム症 314
 1 疫学 314
 2 概念と病態 315
 3 診断 317
 4 検査 318
 5 治療 319
2.注意欠如多動症 323
 1 疫学 323
 2 概念と病態 324
 3 診断 325
 4 治療 326
3.その他の神経発達症 331
 1 知的発達症 331
 2 発達性発話又は言語症群 332
 3 発達性学習症 333
 4 発達性協調運動症 334
 5 常同運動症 335

各論12 統合失調症又は他の一次性精神症群 336
1.これまでの概念・疫学・病態とこれからの共同創造・社会医学・理解 336
 1 精神医学が対象とするもの 336
 2 概念 338
 3 疫学 341
 4 病態 343
2.診断 349
 1 診断の手順 349
 2 経過と症状の多様性の評価 350
 3 診断や評価に役立つ検査 351
 4 早期症状と診断 352
 5 鑑別診断 353
3.治療 358
 1 治療関係の構築 358
 2 生物学的治療 360
3 心理社会的治療 364

各論13 双極症又は関連症群 367
1.疫学,概念と病態 367
 1 疫学 367
 2 概念と病態 368
2.診断 376
 1 診断 377
 2 併存症 383
 3 検査 383
 4 鑑別診断 384
3.治療 387
 1 薬物療法 387
 2 修正型電気けいれん療法(m–ECT) 391
 3 心理社会的支援 391

各論14 抑うつ症群 395
1.疫学,概念と病態 395
 1 疫学 396
 2 概念の変遷 398
 3 病因・病態 400
2.診断―うつ病を中心に― 405
 1 疾患概念と関連する3つの臨床的論点 405
 2 抑うつ症群の診断―うつ病を中心に― 408
3.治療 416
 1 うつ病治療の原則 416
 2 治療計画の策定 417
 3 初期治療 417
 4 治療の目安 418
 5 最初の治療で寛解に至らなかったときにはどうすればよいか 424
 6 いつまで続けるか 427

Topic うつ病の概念―日本における伝統的なうつ病(軽症内因性うつ病)を中心に― 430
 1 MDDの3形態 432
 2 内因性うつ病の症状論 433
 3 不安症状・不安症(不安障害)との関連と併存症 436
 4 双極性障害(双極症)との関連 436
 5 非定型の特徴 438
 6 病前性格論と発病状況論 438

各論15 不安又は恐怖関連症群 442
 1 不安又は恐怖関連症群(総論) 442
 2 全般不安症(GAD) 449
 3 パニック症(PD) 452
 4 広場恐怖症(空間恐怖,AG) 455
 5 限局性恐怖症(SP) 457
 6 社交不安症(SAD) 459
 7 分離不安症(SEPAD) 461
 8 場面緘黙(選択性緘黙,SM) 464

各論16 強迫症又は関連症群 469
 1 疫学 469
 2 概念と病態 470
 3 診断 471
 4 治療 473
 5 強迫症又は関連症群(OCRD) 475
 6 ためこみ症 476
 7 身体醜形症(ICD–11) 479
 8 自己臭関係付け症(ICD–11) 479
 9 心気症(ICD–11) 480
 10 向身体性反復行動症群(抜毛症・皮膚むしり症)(ICD–11) 480
 11 トゥレット症候群(ICD–11) 480

各論17 ストレス特異的関連症群 482
 1 心的外傷後ストレス症(PTSD) 483
 2 複雑性心的外傷後ストレス症(複雑性PTSD) 493
 3 遷延性悲嘆症(PGD) 494
 4 適応反応症 495
 5 反応性アタッチメント症(RAD) 495
 6 脱抑制性対人交流症(DSED) 496

各論18 解離症群 499
 1 疫学 499
 2 概念と病態 500
 3 診断および鑑別診断 501
 4 解離症群のカテゴリー 501
 5 治療 510

各論19 食行動症又は摂食症群 513
 1 摂食症(ED)の疫学 514
 2 神経性やせ症(AN) 514
 3 回避・制限性食物摂取症(ARFID) 519
 4 神経性過食症(BN) 520
 5 むちゃ食い症(BED) 522

各論20 身体的苦痛症又は身体的体験症群 526
 1 疫学 526
 2 概念と病態 527
 3 診断 530
 4 治療 533

各論21 物質使用症又は嗜癖行動症群 536
1.アルコール 536
 1 疫学 536
 2 概念と病態 538
 3 診断 541
 4 治療 545
2.精神作用物質 550
 1 わが国における使用症の実態と動向 550
 2 診断と評価 555
 3 治療・回復支援と予後 559
 4 物質使用症臨床における司法的問題 562
3.インターネット,ゲーム 565
 1 疫学 565
 2 概念と病態 566
 3 診断 567
 4 治療 567
4.ギャンブル 572
 1 疫学 572
 2 概念と病態 572
 3 診断 573
 4 治療 573

各論22 パーソナリティ症及び関連特性群 575
 1 疫学 575
 2 概念と病態 577
 3 診断 580
 4 治療 584

各論23 認知症 590
1.疫学 590
 1 わが国における認知症の有病率 590
 2 認知症の危険因子 591
 3 複数因子の管理を通じた認知機能低下や認知症発症のリスク低減を検討した介入研究 594
2.神経病理学,分子生物学 597
 1 神経病理学 597
 2 分子生物学 600
3.アルツハイマー病による認知症 603
 1 アルツハイマー病による認知症 603
 2 高齢者タウオパチーの臨床的特徴 616
4.高次脳機能障害と頭部外傷による認知症 620
 1 高次脳機能障害と認知症 620
 2 血管性認知症 621
 3 頭部外傷による認知症と慢性外傷性脳症 623
 4 高次脳機能障害 623
5.レビー小体病による認知症 627
 1 診断要件 627
 2 症候 629
 3 検査所見 631
 4 治療 634
6.前頭側頭型認知症 639
 1 診断基準 639
 2 症候 640
 3 脳画像 642
 4 治療 643

各論24 器質性精神障害 646
 1 脳炎 646
 2 梅毒 649
 3 HIV 650
 4 クロイツフェルト・ヤコブ症 654
 5 脳腫瘍 661
 6 正常圧水頭症 661
 7 慢性硬膜下血腫 664

各論25 精神疾患の原因となりうる医学的疾患・薬剤・化学物質 667
 1 精神疾患の原因となりうる医学的疾患 667
 2 精神疾患の原因となりうる薬剤・化学物質 674

各論26 睡眠・覚醒障害群 679
 1 診断分類 679
 2 診断の流れ 679
 3 不眠障害群 682
 4 睡眠関連呼吸障害群 688
 5 過眠障害群 689
 6 概日リズム睡眠・覚醒障害群 692
 7 睡眠時随伴障害群 695
 8 睡眠関連運動障害群 697
 9 精神疾患に関連した睡眠・覚醒障害の諸課題 699

各論27 てんかん 704
 1 疫学 704
 2 概念と病態 704
 3 診断 705
 4 治療 712
 5 高齢者のてんかん 714
 6 てんかんの精神医学的側面 715

各論28 災害精神医学 719
1.自然災害後の心理社会的支援 719
 1 災害とメンタルヘルス 719
 2 災害後のメンタルヘルス支援 721
2.新型コロナウイルス感染症 727
 1 感染症とメンタルヘルス 728
 2 COVID–19に関する精神医学 729
 3 COVID–19と精神医療 732

各論29 自殺予防 737
 1 自殺と自殺関連行動 737
 2 自殺の疫学 739
 3 国の自殺対策 740
 4 自殺と精神保健 741
 5 自殺の危険因子 741
 6 自殺予防の基本原則 742
 7 ハイリスク者・ハイリスク集団への対策 742
 8 地域における自殺対策 744
 9 自殺対策研究 744

各論30 産業精神医学 748
 1 職場のメンタルヘルス不調の現状と捉え方 749
 2 職業性ストレス理論への理解 750
 3 基本的な関連法,指針や手引きの概略 752
 4 産業医として職場で働く 754
 5 精神科を専門として職場で働く 756
 6 主治医として職場とかかわる 756

各論31 症例報告の作成方法 759
 1 症例報告作成の前に 759
 2 症例報告の3つの形 760
 3 症例報告の作成にあたって 762

あとがき 770
索引 772

※2025年9月中旬発売予定です

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